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栗山里奈(25歳)が恋人に殺害されてからしばらくの月日が流れたある日のこと。

妹の栗山玲奈(14歳)は同級生の少女を監禁し、圧倒的な暴力で支配していた。

玲奈は監禁事件を起こす当日の朝、里奈の旧友である佐伯可奈子(25歳)を呼び寄せ、

「人間の一部」を手渡して逃げ出すという奇行に走ってもいた。

玲奈が少女を監禁している最中、可奈子とその友人たちは玲奈の居場所を探し求めつつ、

手渡された「人間の一部」をどうするかで揉めてしまう。

そしてとある手がかりを元に、可奈子たちは「とある男」と接触するのであった……。

恋人に殺害された栗山里奈は、可奈子たちを恨んでいた。

里奈の死と玲奈の監禁事件は、可奈子たちにとって無縁ではない。

なぜ里奈は殺されたのか。可奈子たちを恨んでいたのか。

なぜ玲奈は同級生を監禁したのか。人間の一部を手渡したのか。

同級生、里奈を殺した犯人、「とある男」と玲奈の繋がり。そして悲惨な彼女の過去。

息苦しい大人たちの人間模様、未来、仕事、忘れられない過去。

全ての謎と日常が辛く悲しく切なくて、夏を無残に終わらせていく。

大人になれない大人たちの、最後の青春。

大人になる未来を諦めた少女の、最後の夏。

本当の意味で大人になった時、退屈な人生を受け入れられる。

もうきらめく青春は永遠に来ない。だからこそ、最後のバカ騒ぎ。

スタゲット。みんな必ず、大人になる……。

序 飢えた少女

オープニング

第一話 惨殺日和

第二話 代理の彼女

破 断絶

第三話 無垢の終わり

第四話 最後の夏

急 スタゲット

第五話 花はいつか枯れるから

エピローグ

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