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■舞台設定
舞台は地球からほど近い場所にある惑星テルス。
大昔に地球で行われた第三次世界大戦により地球は壊滅し、
人類は新しい住み場所を求めて地球を放棄し、テルスでささやかに生活している。
しかしテルスでの生活は資源不足を筆頭に様々な問題を抱えており、
もはや人類がテルスで生活する事に対して限界が近づいていた。
また、テルスでは仕事の大半をロボットが担っているために
人間の仕事が激減し、尋常ではない失業率をたたき出しテルス人の我慢は限界に近づいていた。
そして2360年。テルスでは「地球回帰運動」が活発化していた……。
この物語は、そんな夢も希望もないテルスで生きる8人の高校生を描いた群像劇。
■テルスの技術
人類が地球を捨ててから300年以上が経ち、2360年という時代になっても
テルスの技術は人類が予想していたほどには進んでいない。
宇宙技術やロボット技術は遥かに進んだが、テルス人は間違っても近未来的な生活を享受出来ていない。
それどころか、食料問題の深刻化や資源不足が原因で、部分的にだが生活レベルは地球時代よりも劣っている。
そして、テルスでは「クローン問題」が人類における一つの溝になっていた……。
■捨てられた地球
地球は完全に放棄されており、住んでいる人間は存在しない。
しかし300年以上も放置したおかげで、第三次世界大戦の時に蔓延した
放射能はほぼ消え失せ、破壊された自然も回復して地球温暖化現象もほぼ治まっている。
■第三次世界大戦
全ての始まりである「戦争の引き金」により、ロシアのハバロフスク地方に長距離ミサイルが発射される。
これが原因となって、半島でアメリカ軍とロシア軍が対立した事でNATOがロシアに宣戦布告。
NATOは連合国を結成して対ロシア戦線を張り、
ロシアを筆頭に南米諸国を中心とした枢軸国は連合国に侵攻を開始する。
2030年にはロシアがロンドン、ブリュッセル、ワルシャワ、プラハ、ブダペストなどに
長距離ミサイルを発射した事で、EU諸国の大半が連合国入りして対ロシアに対して熾烈な攻勢を開始する。
そして、2031年。ロシアは日本に宣戦布告。日本は連合国側で第三次世界大戦に参戦。
序盤こそ有利に進んだが、ロシアの物量に押され始めて海上自衛隊はオホーツク海戦でロシア海軍に敗北。
ロシア陸軍は稚内や根室から進軍し北海道を制圧し、ついに札幌戦が展開される。
日本は熾烈な戦闘を継続して徹底抗戦の構えを見せた。しかし。
その夏、ロシア空軍による札幌大空襲が敢行された。
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